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三一書房: Publishing Information |
NEW BOOKS |
『ブルー・アワー』
The Blue Hour /
道下匡子/
定価1995円(本体価格1900円)/
ISBN978-4-380-08227-6
ベトナム反戦と黒人運動の1960年代アメリカを彷彿とさせる長編小説
中産階級の偽善的価値基準を暴いた時代の体験者が描く。
知と精神がもっとも贅沢でいられる環境。圧倒的な自然と動物たちとの豊かな暮らし――
恩師ポーターフィールド教授を囲んで、中西部の母校で開かれる30年ぶりのクラス会。莉沙は賢猫(ワイズ・キャット)アントンの額にキスをすると、大いなる過去、60年代のアメリカへ向けて出発した。
蓮如賞優秀作受賞作家による待望の書き下ろし長篇小説――
◎道下匡子(みちした・きょうこ)
1942年、樺太生まれ。46年に引揚げ、札幌で育つ。60年、AFS交換留学生としてウィスコンシン州の高校に留学、67年、ウィスコンシン大学を卒業後、ニューヨーク国連本部に勤務。全米を揺るがしたベトナム反戦と黒人運動は、性からファッションに至るまで、日常生活における偽善的規範を、人間的なものへと変えるための壮大な文化革命をも引き起した。人々の熱い夢と怒りと愛を凝縮した、時代の強烈なエネルギーは、あらゆる分野の芸術的才能を一気に開花させ、60年代を近代の文化史上最も重要な時代のひとつにした。この新しいアメリカ誕生の過程を「目撃、体験」し、69年に帰国。
69年〜97年、東京アメリカン・センターのアーツ・プログラム・スペシャリストとして、現代アメリカ文化の紹介に力をそそぐ傍ら、自ら翻訳、執筆を通して、アメリカ近代絵画の先駆者ジョージア・オキーフと、作家でフェミニスト運動の偶像(アイコン)グロリア・スタイネムを日本に紹介するために情熱をそそぐ。深い理解、共感と敬愛の念はついにかれらの心を動かし、ふたりへの画期的なインタヴューが実現。かれらとの長い親密な交流がはじまる。とくにマスコミ嫌いのオキーフとの晩年の会見記は、アメリカでも高い評価を得ている。
著書に『ダスビダーニャ、わが樺太』(ノンフィクション文学賞蓮如賞優秀作、河出書房新社)、『センシャル・ライフ』(講談社)、訳書にローリー・ライル著『ジョージア・オキーフ』(パルコ出版局)、グロリア・スタイネム著『ほんとうの自分を求めて』(中央公論新社)他。
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